オークション(プレミア価格5000円以上)で買おうか迷ったあげく、関西ではツタヤの
EBISUBASHI店にあることを知りレンタルした。(ネット上あまたのレビューを見てもわかるが、今だ熱狂的なファンが多い作品)
推理作家 山口雅也氏の言葉を借りるとミステリーオタの為の映画
"Sleuth"
この映画を知るきっかけは1991年発行の文芸春秋のミステリーサスペンス洋画ベスト150という本。今回レンタルし見終え、DVD or ブルーレイ化すれば絶対に買いたい一本であることはゆるぎないものとなった。
さてハウンドというと獲物を発見回収するのが得意な鼻の利く猟犬の一種。イギリスではBlood hound という種がかつて存在し、それをスコットランドでSleuth houndと呼んでいたそう。その狩猟犬の習性から警察犬(探偵)の代名詞のようになっていった 略してSleuth といえば探偵の意味
ストーリー
嫁を寝とられた探偵作家のL・オリビエは寝とった側の若き美容院経営者M・ケインをとっちめる為に宮廷や貴族のサロンでのパーラーゲーム(物を隠して探させる遊び)的な悪戯をしかけるが・・・
元はトニー賞に輝くシェーファーのブロードウェイヒット(70年11月)の映画化
あまり語るとネタばれになるが・・・ポイントとして脈を測って確認する行為は2つあるということだろうか(一つは生きているか?もう一つは死んでいるか?)
美術を担当しているケン・アダムは”ドクターノー”から”ムーンレイカー”まで数々の007映画を担当し、キューブリックの”バリー・リンドン”(74年)、”英国万歳”(94年)で2度もオスカー(美術賞)を手にしている。映画の中で使われた小物のひとつアメリカ探偵作家クラブ賞のエドガー・アラン・ポーの像は脚本家シェーファーのものだという。
(映画のはじめ、俳優の名前のイントロからすべて)お遊びというのはこれのことだと思った反面、ホドホドにしないとエライことになるというのがこの映画の骨子ではないだろうか いじめるいじめられるSMが好きな人向けかも
勝手な点数 ★★★★★★★★★☆
未DVD化の要因 版権関係?
監督 ジョセフ・L・マンキーウィッツ(遺作)
制作 Palomar Pictures International(2003年倒産?)
配給 20世紀フォックス
全米初公開年 1972年12月
(国内FOX 1973年5月)
販売元 パックインビデオ 東北新社ホームビデオ
販売年?
時間 138分
海外DVD発売年
2002年2月 (Starz /Anchor Bay:Widescreen)
2002年6月 (Anchor Bay Home Entertainment 4:3)(ロシア語Film Prestige)
2002年8月 (Hgv Video Production:Widescreen)
2008年4月 (Paramount Home Entertainment:Widescreen)
<参考文献リンク>
アマゾン(数字はレビュー数)
字幕版ヤフオクにてあり
蔦オ 店レあり
文藝春秋編 ミステリーサスペンス洋画ベスト150
2007年のケネス・ブラナー監督のリメイクの際、一番期待したのはいうまでもなく72年の本作の同時DVD化(出すならあのタイミングだったのに)
DVD化(日本語吹き替え必須)したら、アガサクリスティーの写真が出てくるところもハッキリと拝みたい